親子で読書感想文に向き合った話

2016年9月16日 - 日々のひとり言 / 未分類

<むつみ>

今日は写真なし、文字だけブログです。

夏休みの終わりごろ、、、
8月20日過ぎだったか?
次男(小学五年生)が、
「宿題、あとは自由研究と読書感想文だけ」というので

「まだけっこう残ってるってことだよね?」

「感想文はすぐできる」

「いやいや、もう5年生なんだから、適当に済ませずに、
少し苦労して自分の限界超えてみなよ」

みたいな会話をしました。

そう思った理由は、自分が小5くらいのころ、
なんども書き直した感想文(「細川ガラシャ夫人」の伝記で書きました)のことが
いまでも心に残っていて、
自分の信念を貫いたガラシャさんの生き方が人生のひとつの羅針盤にもなってると感じるから、
せっかく読む&書くのなら、
心にのこる体験をしてほしいと思ったんです。

(このまえ放送された大河ドラマ「真田丸」で
ガラシャさんが死ぬ場面・・・

クリスチャンとして、自害が出来ないからと、
家来にふすま越しに自分を刺させるシーン、
感情移入しすぎて・・・・辛かった!)
さて、次男は、アップル創始者の「スティーブ・ジョブズ」の伝記を選んであったのですが
まず、ろくに読んでいないようす。

私も、声はかけていたものの、ダラダラと日が過ぎて、
いよいよ日が無くなってきて、
そのうち、数時間でパパッと仕上げてきた、読書感想文。
読んで、愕然。
内容があまりにもチャラい。浅い。中身ない。てきとう。
ただただマスを埋めているだけ。
主語と述語の関係もめちゃくちゃ。
悪筆はわかっていたけど
原稿用紙の枠からはみ出した文字を書き直させてて
よーく見ていると、なんと
ひらがなの書き順から、まちがっている・・

もっと言えば、鉛筆の持ち方がひどい。

成績があんまりよくないのはわかってたけど・・・・・

ここまでひどいとは!!

学校に入ってから5年間、
目が行き届かなさすぎてたことを実感。

しらなかった!!!!

そこからは次男には地獄の日々(笑)

仕事もだいたい休んで、
次男にぴったりついて、数日間、
二人三脚で宿題と向かい合いました。

今頃になって(もう5年生!)
急に向き合われても困るだろうけど
ずっとつきまとって、ひとつひとつ・・・・。

まずは感想文。

本自体は、なかなかに読み応えのあるものだったんです。
でも、

「ぼくがこの本を選んだのは、はじめ、徳川家康にしようと思っていたけど(図書館に)なくて、下にジョブズがありました」

「スティーブジョブズはジョブズ家の養子でした」

「ジョブズは最初、親友と、アップルをつくったけど親友は先にやめました」

「あとから来た社長とケンカしてやめて、新しい会社を作りました。」

「新しい会社は最初に作ったものはあまりアップルほどは売れませんでした」

「この本には、ジョブズの名言がたくさんのっています。
ぼくもこれからの人生に生かそうと思いました」
・・・・3枚の原稿用紙には、まあだいたいこんな感じの内容のみ。

「ねえ、ハルト、この本、おもしろかった?」
「あんまり。」

・・・・・・・・

息子にはITの世界や用語がピンと来ないのと、
社会人の世界もよくわからないから
しかたないかな。

せっかくなら、心が動く本で、感想書こうよ・・・

でも、今から新しく本を読む時間がない。

息子にとっては「ジョブズがアップルを辞めた」ところだけは、唯一、興味をそそられたようで、
なぜ、自分で作った会社をやめたのか?とひっかかったらしい。

なので、そこを2人で深堀りすることにしました。

ジョブズにとってのアップルは、
ハルトにとっては、例えば、なんだろう?

「????????」

しばらく考えて、

「家族」
うーん。大事なものとして家族が出てきたのは嬉しいけど
自分で作って、大事にしてきたものといえば・・・・なんかない?

「サッカーのチーム」

理由は?

「1年生からずっと一緒にみんなとやってきた」

ハルトにとっての「親友の退社」は何に例えられる?

「サッカーの同級生メンバーがやめてしまうこと」

仲間が去って、自分もやめる時の気持ちは?

「あとから入ってきた人がキャプテンになって・・・・
コーチとも意見があわなくなって、やめる」

たとえば、どんなこと言われてやめたくなると思う?

「いやな言葉」

どんな言葉が、いや?

「へたくそとか。試合で出さんぞとか。」

そう言われたら辞めるん?

「・・・・・・」

(もっとひどいコト言われることを想像してみる。
想像しているうちに、2人して悲しくなってくる)
それを言われたときの気持ちは?

「むかつく」

どんなふうに?

「・・・・怒りが、地面の底からわきあがってくる」

それで辞めた時の気持ちは?

「絶望」

ハルトが経験したことないほどの絶望を、どんな言葉で例えようか?

「・・・・・・・・・・・雲より高いところから突き落とされたような。」

おお・・・いいねえ!なんか伝わってくるような気がする。
まとめて書くと?
「僕だったら、一緒に頑張ってきた仲間がやめていって、他のキャプテンがきて、そいつから お前下手くそとか嫌なこと言われて、コーチとも意見が合わなくなって、やめざるをえない状況になったら、地面の底から怒りが湧き上がってくるし、雲から落とされたような絶望を味わうと思います。
それでもジョブズはあきらめませんでした」

なるほど!なんか、つたわるよ!

 

(書きながら、想像してしょんぼりしている息子、かわいかった。
みんなとチームで仲良くサッカーできる嬉しさも再確認したみたい。)

そして、
ジョブズは、どんな気持ちで次のステップに行ったんだろうね?

・・・・と続けていって、
2人して泣きそうになったり、立ち上がった勇気を想像したり。
ちょっとしんみりしたりして、それはそれで、いい時間でした。私には。
息子は、早く終わらせたい~と思ってただけかもしれないけど!

そんなふうにして、感想文は仕上がりました。

(こうやってまとめると、なんかさっぱりまとまってますが、
実際には、ぐだぐだになる息子を、なだめたりすかしたり励ましたり机をたたいたり~~~~
ほめてほめて・・・・言葉かけにまよってまよって・・・)

プロの先生たちには、こんなやり方、どう映るのかわからないし
まずこんなに声掛けをしてもいいのかどうか?ダメかもしれないし

そもそも読書感想文自体が
読書を嫌いにさせる悪い宿題だという声も昔からあり、
わかりませんが、

私にとっては、息子と一緒にちょっとした旅をした気分を味わえた、
この夏のいい思い出です。
大人になったとき、自分の伝えたい事をあの手この手で伝えられる、
あきらめずに伝え続けられる能力を
持っていてほしいです。

それがかならず人生のよいツールになると信じてます。
(しかし悪筆はどうにも直りません・・・・・
ちょっと目を離すと、ものすごいのを書いてきます・・・・・・・・・・)

おまけ

「ジョブズはジョブズ家の養子でした」の一文は、
その後、何の展開もなかった(養子の件は、それっきり、出てこない。)ので、

そのあと膨らませないんなら、この一文は入れなくていいんじゃない?という私に、

「えーーーーー(文字数が稼げないやん)」と抵抗する息子。

どうすれば伝わるかと悩んで、ふと思いつく。

ハルトの大好きなお笑い。漫才。

「漫才のネタも、ネタ振りがあって、最後にそれをちょっとイジると、
笑いがとれるやろ。
それと同じ。

あとからネタで生きるなら、使えばいいけど
そうでないなら、ないほうがすっきりおもしろいよ」

この説明はものすごくすんなり頭に入ったみたいで、
納得してくれました。 笑

漫才の構成を勉強した方がこの子は楽しいかな~

 

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