刺繍のふるさと

2011年10月15日 - 商品のこと

<まりこ>
先日、シサム工房さんの2012春夏コレクションの展示会に行ってきました。
予約のために新作をチェックするためですが、もうひとつ目的が。
細やかな刺繍にため息が出ちゃう「Royal Heritage」の生産者団体カラティマクの代表ラリさんのお話を聞くこと。
アルで働き始めて2年あまり。実は生産者団体の方にお会いしてお話を聞くのは初めてです。
長文レポですが、おつき合いくださると嬉しいです。
Royal Heritageのお洋服は例えば…
ある日のアルで…フェアトレード&オーガニックショップ経営記

ある日のアルで…フェアトレード&オーガニックショップ経営記
などなど。素敵すぎる…。
写真をクリックすると大きく表示されます。
(写真はシサム工房さんウェブサイトよりお借りしました)
あまりの繊細な刺繍とちょっとお高めなのとで、悩んで少しだけしか仕入れていなかったので、お目にかかったお客様は少ないかも…。
ゴメンナサイ!
来年の春夏は色々予約しました。めっちゃ素敵です。お楽しみに!
「Royal Heritage」はインドの北部ラクノーで作られています。
乾季はとっても暑くて気温45℃(!)なんてザラ!ヒィ~。
ラクノーの特産工芸品が、Royal Heritageシリーズにも施されているチカン刺繍。25万人以上の職人が、この手工芸に携わって、農村部の女性が多いそう。
イスラム教国だった時代の建造物がいくつも残っていて、これらから刺繍のデザインのインスピレーションを得ているそうです。
私はお店で出来あがったお洋服しか見ていなかったから、刺繍ばかりに目が行って、刺繍だけに感動していたのですが、お話を聞いて、行程の全てが職人技でビックリ&感動しまくりでした。
まず、生地の延反と言って、布目のゆがみを整えるところから手作業。
2人の職人さんが手でひっぱって歪みを整えます。
生地の裁断も手作業。
縫製は足踏みミシン。
この時点で気が遠くなります。私にはムリ…。
そしてあの細やかな刺繍の下絵はブロックプリント。
職人さんが木に模様を彫って(もちろん手作業)、それを青い染料で布に手押しして下絵をつけます。
定番で大量に作るものはトレーシングペーパーに模様にそった穴をあけ、それを布に被せた上から色の粉を振り、印をつけるそうです。
そしてその下絵に沿って女性たちが刺繍をします。
職人さんは当然ながら、とても仕事が速くて、定番な刺繍のデザインだと掌より大きい範囲で1日半位でできちゃうそうです。
とっても手が込む「ジャリ刺繍」は布の縦横の織り糸を細かく空けて、格子窓のようにする技法で、これだと500円玉大でも相当時間がかかるそう。
職人さんたちはお家で仕事ができるので、家庭を持つ女性には嬉しいですよね。
私がビックリしたのはその後の行程。
刺繍の後は「洗い」です。
洗う目的は、下絵の染料を落とすことと、もうひとつ。
ラクノーの刺繍職人の家は、泥で作られています。
作業している間にどうしても汚れてしまうので、その汚れを落とすためです。
手洗いと聞いて、あんなに繊細な刺繍なんだから、相当丁寧に扱わんなんし、大変だろうなぁと思っていたら…
予想外のハードウォッシュでした。こっちも相当大変。
高温のお湯で煮たり、石?でできた大きな水槽(もはや小さなプール?)で叩き洗い!
もう「ばちーん、ばちーん!」って。
相当な力仕事なので、こちらは男性の洗い職人さんが担当。
代々洗い職人の家の方が担っています。
潜在もオーガニックで自然のものを、そして先祖代々伝わるものを使っているそうです。(企業秘密?秘伝?らしい)
この洗いも工芸の一つになっているとのこと。
そしてボタンを手で付けて(こちらは若い女性が多い)、アイロンして、タグつけてやっと出来上がりです。
ラクノーは封建的なところで、刺繍ができる女性が自分で仕事を取ってくるというのは難しく、カラティマクがそんな作り手に声を掛け、手をとり、仕事を依頼しています。
職人さんには「artisan card」を発行できて生命保険・健康保険・子供の教育費などの公的サービスが受けられるのですが、その事務手続きのサポートもされています。
それは勿論、女性の職人であっても公的サービスが受けられます。
女性でもそんなことができるんだと驚く旦那さんも多いとか。
ラリさんのお話を聞いて、職人さんたちの笑顔の写真を見せていただいて、嬉しくなりました。
そして沢山の人にRoyal Heritageの服を着てほしいなぁと思いました。
今度の入荷は来年1月末か2月くらいかな。
しばしお待ちを。
ぜひお手に取ってみてください。
シサム工房さんのRoyal Heritage紹介はコチラ
シサム工房副代表、人見さんの現地レポはコチラコチラ
写真もいっぱいです。ぜひご覧になってください。

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